パリの次世代ホテル

パリのホテルシーンは一見すると停滞しているように見えますが、新たなホスピタリティサービスが次から次へと生まれています。その中には、光の都パリの次世代ホテルと呼ぶにふさわしい宿泊施設もあります。レフトバンクやマレ地区を中心に、おしゃれなホテルが軒を連ねています。

J.K. プレイス パリ(J.K. Place Paris)

J.K.プレイスはイタリアではすでに有名なホテルですが、フランスの地では新しい存在です。オーナーはカプリ、ローマ、フィレンツェにフランチャイズ展開した後、イタリア国外で初のホテルをシックなRue de Lilleにオープンさせました。

他のホテル同様、ゲストはレセプショニストに迎えられ、豪華なラウンジに案内された後、シャンパンを楽しむことができます。客室はエレガントでありながら、J.K.プレイスがイタリアで培ってきた素朴で温かい印象を残しています。

ル・ロック・ホテル&スパ(Le Roch Hotel & Spa)

サン・ロック通りにひっそりとたたずむル・ロック・ホテル&スパの魅力は、何と言ってもそのインテリアです。デザイナーのSarah Lavoine氏が手掛けたインテリアはカラフルで、さまざまなテクスチャーが組み合わされています。

屋根裏部屋風のロビーは、天然の木材と彫刻のモチーフ、そして真ちゅうが融合した装飾が特徴です。全37室のうち、最も贅沢な部屋に宿泊したゲストは、植物で飾られたプライベートテラスを楽しむことができます。

メゾン・アルバー・ホテルズ・ル・ポンヌフ(Maison Albar Hotel Paris Céline)

19世紀のオスマン様式の建物を利用した、60の客室を誇るメゾン・アルバー。ダークウッド、アイボリーのカーテン、ベルベット張りの調度品など、時代を超越したアースカラーを基調とした客室が特徴です。

一方で、ルーフトップからはパリの街並みが180度見渡せます。最も豪華な1923スイートはパリのホスピタリティ業界において(文字通り)頂点とされています。ホテルのモットーが「さりげない贅沢」なのもうなずけます。

ホテル・アデル・エ・ジュール(Hotel Adèle and Jules)

パリ9区に位置するアデル・エ・ジュールは多国籍な趣を感じさせる家族経営のホテルです。私道の路地にたたずむこのホテルは、インテリアデザイナーのStéphane Poux氏が設計を手掛けています。

60ある各部屋は、複雑なテキスタイルやカラーパターンを用いた個性的なデザインが特徴。館内にレストランはありませんが、Grands Boulevardsからほど近いため、フランスの食を堪能することも可能です。希望すればマッサージを受けることもできて、完璧なパリのホテルと言ってもいいでしょう。

シナー・パリ(Sinner Paris)

一風変わった豪華ホテルをお探しなら、シナー・パリがおすすめです。建物の廊下にわずかに漂うエロティシズムは、この地区が持つ自由な雰囲気を反映しています。一方で、マレ地区の豊かな宗教的歴史をモチーフに取り入れている部分もあります。

次世代型ホテルの中心となるこのブティックホテルには42の部屋があり、ギリシャローマ風のOrvedaスパもあります。また、南米の名物料理を提供するレストランやカクテルバーもゲストを喜ばせています。

いかがでしたか?パリの次世代ホテルの先駆けとなる5つのホテルをご紹介しました。歴史的要素を取り入れながらパリのホスピタリティ産業に新しい風を吹き込むこれらのブティックホテルは、この街で存在感を放っています。